大切な家族を亡くした時、多くの人が「自分はおかしくなってしまったのではないか」と感じるような体験をしています。
自分の気持ちや感じていることを表に出せず、心に蓋をして抑え込んでしまった状態を英語で「グリーフ（grief）」と言います。

葬儀は、死別の悲しみと折り合いをつけるために必要なとても大切なことなのです。
より良いお別れの時間と場所をつくり、後悔しない葬儀を行うことがグリーフサポートの一環だと思います。

また、エンバーミングという遺体の保全方法もグリーフサポートにはとても有効で、個人のお身体の状態を長く維持すること、又、元気だった頃の姿に近づけることが可能になりますので、故人を囲んで思い出を語り合ったり、最後のお別れの時間をゆっくりと過ごすことができます。

この世に大切な人がもういないという現実をしっかり受け止めるための時間をつくり、環境を整えることも大切なグリーフサポートだと考えています。